2024 年 41 巻 2 号 p. 100-104
甲状腺腫瘍診療ガイドラインが大幅に改訂され2024年版が発刊された。薬物療法については近年のがんゲノム医療の普及に伴い甲状腺がんの領域ではドライバー遺伝子異常に紐づいた複数の選択的チロシンキナーゼ阻害薬が使用可能となり,再発・転移甲状腺がん患者の治療選択肢は増加している。一方で,複数のコンパニオン診断薬とがん遺伝子パネル検査(comprehensive genome profile:CGP)が存在することで臨床の現場では混乱が予想される。本稿では,再発・転移甲状腺がんに対する薬物療法におけるガイドラインの改訂の目的と補足すべき点について概説した。