理論と方法
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特集 二次分析の新たな展開を求めて
調査データの復元と二次分析
―Hunterの命題の検証―
松田 光司
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2002 年 17 巻 1 号 p. 23-40

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抄録

 近年、二次分析が日本でも脚光を浴びるようになってきたが、これらは、公開されているデータを分析するものがほとんどである。それに対して本稿は、公開されていない調査データを復元し、二次分析をおこなうものである。その分析対象は、Hunterの調査における支持(声価)のネットワークデータである。その復元のための情報は、Hunterの著書『Community Power Structure 』の図表を用いた。これらの図表が示す複数のデータの間に矛盾があるが、矛盾した場合に対応する独自の方法で復元した。Hunterは、図の見た目により、他者選択がランダムでない(偏りがある)ことを示した。それに対して本稿では、復元されたデータを使って数値により、その偏りを示した。また、その偏りが偶然起こり得る確率を求めて検証した。その結果、その偏りが偶然起こり得る可能性は、少ないことが示せた。

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© 2002 数理社会学会
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