脳と発達
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原著論文
乳児自発運動発達の特性
儀間 裕貴大城 昌平烏野 大藤原 孝之阿部 康次
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2011 年 43 巻 1 号 p. 19-23

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抄録

 乳児の自発運動発達の特性について, 3軸加速度計を用いて検討した. 対象は満期産児7例. 自発運動は生後1~5カ月の間に計5回測定し, 非線形解析した (構成次元の推定, 最大Lyapunov指数の算出). 結果, 生後1カ月時の構成次元および最大Lyapunov指数から, 生後2~3カ月時でその値が低下し, 生後4~5カ月時で再び値が増加する傾向を示す例が多く確認された. 構成次元および最大Lyapunov指数の低下は, 運動の自由度が低下したことを示しており, 生後2~3カ月頃の一時的な自由度の縮小は, 自由度の解放に向けたパターン化であり, その後再度の自由度の開放は, 能動的な随意運動の獲得を意味するものと考えられた.

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© 2011 一般社団法人日本小児神経学会
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