脳と発達
Online ISSN : 1884-7668
Print ISSN : 0029-0831
ISSN-L : 0029-0831
<シンポジウム4:小児神経疾患の出生前診断up-to-date>
小児神経科医が知っておくべき出生前診断の現状
山本 俊至
著者情報
ジャーナル フリー

2021 年 53 巻 5 号 p. 387-391

詳細
抄録

 出生前診断を取り巻く環境が激変しようとしている. 新型出生前診断 (NIPT) が遺伝カウンセリングを一切提供しない無認可施設で広く行われるようになりつつあり, モラルハザードを来している. 妊婦への同調圧力や, 染色体異常を持って生まれてくる子どもたちへの差別や偏見を助長しかねない. 着床前診断にも大きな動きがあり, 単一遺伝子疾患へのpreimplantation genetic testing for monogenic (PGT-M) の適応拡大や, preimplantation genetic testing for aneuploidy (PGT-A) の特別臨床研究の実施など, 小児神経科医が診療で関わる疾患と無関係でないため, 関心を持ち続ける必要がある.

著者関連情報
© 2021 一般社団法人日本小児神経学会
前の記事 次の記事
feedback
Top