【目的】小児脳腫瘍治療後の患者に対する神経心理学的合併症評価の実行可能性, 実施すべき検査内容について検証すべく横断的調査研究を行った. 【方法】日本小児がん研究グループ脳腫瘍委員会の所属施設のうち, 複数のコメディカルが協力可能な施設に依頼した. 初発から2年以上再発なく経過している5歳から18歳の患者を対象とした. 【結果】8施設, 50名が参加した. 検査時年齢は12.4歳, 発症時年齢は6.6歳であった. 放射線治療は86%, 化学療法は98%に施行されていた. 47例に知能検査, QOL評価を行った. Full scale IQ, Pediatric Quality of Life Inventory (PedsQL) の保護者・本人評価は健常例より低値であった. Strengths and Difficulties Questionnaire (SDQ) は保護者41例, 本人25例に施行した. 先行研究のある保護者評価では, 健常児の保護者評価と比較して 「情緒」 「仲間関係」 「total difficulties score」 で困難が大きい結果となった. またPedsQLはSDQと強い相関を認めた. 【結論】これらの評価を全国展開すべく, 小児神経内科を含む複数科の医師, コメディカルと連携できるシステムの構築が急務である.