脳と発達
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<小児神経疾患の新しい治療の扉を開く>
外来でできる心理社会的治療―評価法と行動処方―
小沢 浩
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2024 年 56 巻 1 号 p. 11-17

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抄録

 医師が外来で実践できる評価法や外来で行える心理社会的治療「行動処方」を紹介した.学校自己採点法は,子どもに学校を100点満点で自己採点してもらい,マイナスの理由を聞く.生活環境採点法は,学校だけでなく,家庭や自分自身についての評価,家族の評価など環境を知ることが大切であるため,生活環境採点法を作り,子どもと保護者において点数化をしてもらう.大人ごっこは,からかってくる子を無視して無言で離れること.ありがとう作戦は,好ましい行動に対し「ありがとう」と意識していう手法である.

 医師が,外来で行っている独自の手法を,行動処方などの形で示し,汎化させて,他の医師の外来の手助けになることを願ってやまない.

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© 2024 一般社団法人日本小児神経学会
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