2024 年 56 巻 1 号 p. 18-23
薬剤抵抗性てんかんは患者や介護者の生活に多くの影響を及ぼし,認知機能やメンタルヘルスなどに副次的な問題を引き起こす可能性がある.市販されている多くの薬剤への反応性が乏しい中,この薬剤抵抗性てんかんに対象を絞った,新しい薬剤(fenfluramine,soticlestat,cannabidiol)の臨床試験が現在行われており,国内での承認に向けた動きがみられている.また,てんかん外科手術についても,定位的頭蓋内脳波(stereoelectroencephalography;SEEG)の登場により適応の見直しや手術成績の向上が期待されている.診断技術の進歩と新しい薬剤の開発により,早期診断と適切な治療へのアクセスが改善されつつあることから,これらの薬剤の特徴やSEEGについて概説する.