脳と発達
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症例報告
発作前駆期rizatriptan内服とamitriptyline予防投与が奏効した重症周期性嘔吐症の1例
守山 汐理下郷 幸子米山 浩志水上 愛弓高橋 孝雄
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2025 年 57 巻 1 号 p. 49-52

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抄録

 周期性嘔吐症に対しrizatriptan口腔内崩壊錠が有効であった症例を経験した.本症例においては,rizatriptanはsumatriptanに比し有効性・忍容性に優れていた.周期性嘔吐症は片頭痛との関連が指摘されているが,詳細な病態は不明である.発作期には対症療法が主体であり,確立した治療法はないがsumatriptan点鼻/皮下注が有効とする報告が散見される.周期性嘔吐症の病態およびrizatriptanが治療選択肢となりうる可能性について考察する.

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© 2025 一般社団法人日本小児神経学会
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