脳と発達
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イヌのgloboid cell leukodystrophy
初期の経時的神経病理所見
矢島 邦夫
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1980 年 12 巻 2 号 p. 153-162

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抄録
イヌのgloboid cell leukodystrophyにおいて, 病初期には, 比較的よく発達した髄鞘ならびにオリゴデンドログリアが認められた.ひきつづく髄鞘の崩壊と急速なオリゴデンドログリアの消失とともに, globoid cellsの著明な出現が見られた.電顕的に最初の特徴的変化は, 髄鞘の崩壊やgloboid cellsの出現に先立ってあるいはこれとともに, オリゴデンドログリアの核周囲細胞体内において, 微小細管の蓄積や遊離ポリライボゾームの消失に加えて, myelin figuresや各種のdense bodiesの出現, さらに一般的にgloboid cellsにおいて特徴とされているpolygonal crystalline tubular inclusionsの出現であった.これらの変化の後, オリゴデンドログリアは, 急速に変化し, 病巣より消失した.同時に, globoid cellsの出現や, 星状細胞の増生が観察された.
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© 日本小児小児神経学会
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