脳と発達
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乳児における周期性片側性てんかん様放電 (PLEDs) について
浜野 建三川嶋 浩一郎中原 智子鴨田 知博
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1985 年 17 巻 3 号 p. 210-217

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抄録
周期性片側性てんかん様放電 (PLEDs) を伴った4カ月の化膿性髄膜脳炎と9カ月のH. H. syndromeの2乳児例を報告した.2症例についてのPLEDsの特徴は, 1) 痙攣を伴う急性の疾患にて出現した, 2) 発病初期一過性に2~3日間出現した, 3) 脳波上, PLED, は0.5~2秒おきの周期で, 70~100μVの電位で出現し, その形態は鋭波, 陽性棘波および棘徐波結合であった.化膿性髄膜脳炎の例での脳波とCTとの経時的分析から, PLEDsの出現の原因として脳浮腫と脳内出血が考えられ, その際PLEDsは病巣部に一致して認められた.この結果より, PLEDsの出現には至適な侵襲度合が必要であることが推察され, 発達過程にある乳児においても, 急性の変化により成人の症例と同様なPLEDsがみられることを示した.
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© 日本小児小児神経学会
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