脳と発達
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小児モヤモヤ病におけるencephalo-duro-arterio-synangiosis (EDAS) 後の症状の変化
松島 善治山口 武兼高里 良男富田 修一福本 達鈴木 龍太富田 博樹稲葉 穰
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1986 年 18 巻 1 号 p. 3-7

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抄録
小児モヤモヤ病患者に, 外頸動脈-内頸動脈間接吻合術の一つであるencephalo-duro-arterio-synangiosis (EDAS) を施行し, 術後の症状の変化を観察した.-過性脳虚血発作, けいれん, 頭痛などの発作性症状は追跡した10例全例で平均11. 5カ月で消失し, 一部固定神経症状ならびに知能の改善もみられた. 侵襲が極めて少ないことも考慮すると, 本手術法は小児モヤモヤ病にとってかなり有望な手術法である.
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© 日本小児小児神経学会
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