脳と発達
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ガングリオシド研究の最近の進歩
その生理活性と構造について
阿部 敏明小川 希代子
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1986 年 18 巻 3 号 p. 169-173

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抄録
シアル酸をもつ酸性糖脂質であるガングリオシドに関する最近の進歩について記述した.ガングリオシドの分離精製の技術的な進歩により, 約60種類の構造が提出され, そのうちで神経系に含まれているのは, 約30種である.神経系の膜成分の重要な構成要素であり, 種々な生理活性をもつ事も証明されてきている.現在は, 神経系の疾患の治療にまで用いられるようになり, 多くの研究者の注目をあびている重要な生体構成成分の一つである.
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© 日本小児小児神経学会
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