脳と発達
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重症心身障害児・者における消化器症状とその検索
胃透視・胃内視鏡検査を中心に
藤田 正明吉野 邦夫石原 孝之
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1986 年 18 巻 3 号 p. 174-180

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抄録

国立療養所西鳥取病院重心病棟入院中の138例のうち, 消化器症状を呈した症例について検討を行った.消化器症状としては, 嘔吐, 吐血が多く全体の18.1%であった.寝たきりの症例では34.2%を占めていた.
胃透視, 胃内視鏡検査施行20例中13例 (65%) は, 嘔吐・吐血が主症状であり, いずれも食道裂孔ヘルニア, 胃・食道逆流によると思われる食道炎の所見を呈していた.
重心児で, 嘔吐, 吐血をくり返す症例, さらには反復性肺炎, 原因不明の貧血をきたす症例では, 食道裂孔ヘルニア, 胃・食道逆流による食道炎を念頭において診療にあたらなければならない.

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© 日本小児小児神経学会
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