脳と発達
Online ISSN : 1884-7668
Print ISSN : 0029-0831
ISSN-L : 0029-0831
髄液中の酵素 (GOT, LDH), CRPによる細菌性髄膜炎の診断
松浦 伸郎加藤 栄司小松 良治山本 正士
著者情報
ジャーナル フリー

1986 年 18 巻 6 号 p. 470-476

詳細
抄録

細菌性髄膜炎は無菌性髄膜炎と比べ, 髄液の乳酸脱水素酵素 (CSF-LDH) 活性が上昇し, 髄液glutamic oxaloacetate transaminase (CSF-GOT) 活性も上昇する.著者らはCSF-LDH, CSF-GOTがともに細菌性髄膜炎の鑑別診断に役立つこと, また起炎菌を確認した細菌性髄膜炎の髄液中のラテックス凝集法によるC反応性蛋白 (CSF-CRP) が細菌性髄膜炎の診断に有用であることを述べた.

著者関連情報
© 日本小児小児神経学会
前の記事 次の記事
feedback
Top