脳と発達
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結節性硬化症の脊髄にみられた形態変化
平松 公三郎後藤 一也小川 昭之山下 裕人
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1987 年 19 巻 1 号 p. 72-73

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抄録
生後1カ月の結節性硬化症の剖検例において, その脊髄を一般病理学的染色法で観察するとともにGolgi染色にて, ニューロンの樹状突起を半定量的に検討した.脊髄の各レベルにおいてニューロンの減少はみられず, グリアの増加も認めなかった.ただし, 胸髄白質の中に好酸性の大型細胞を認めた.Golgi法で鍍銀された脊髄ニュ-ロンの第一次樹状突起は, 前角運動ニューロンでは, 数が7.67±1.37本, 幅が6.11±1.75μm, 幅の合計が45.11±7.79μmであった.脊髄固有ニューロンでは, 数が4.00±1.29本, 幅が4.46±1.16μm, 幅の合計が17.87±8.66μmであった.
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© 日本小児小児神経学会
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