脳と発達
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クロナゼパムにより複数の発作が誘発されていた1例
石津 棟暎近澤 章二池田 哲雄末永 英士
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1988 年 20 巻 4 号 p. 337-339

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抄録
非定型欠神発作, 脱力発作を頻発して, 種々の治療に反応せず難治性のてんかんと考えられた症例において, すでに投与されていたクロナゼパムの服用を中止したところ, 総ての発作の消失が認められた. クロナゼパムの痙攣誘発作用は以前より指摘されていることである. 難治性と考えられた症例における抗てんかん剤の再検討は, てんかんの治療を進める上で重要であると考えられた.
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© 日本小児小児神経学会
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