抄録
磁気刺激によるMEP, 皮質性SEPを正常者および臨床症例について検討した.大脳運動野, 第7頸椎部を磁気刺激して, 短母指外転筋, 足母指外転筋より筋活動電位を記録し, 錐体路および下位運動ニューロンの機能を客観的に評価した.錐体路病変を有する症例でMEPの異常がみられた.第10, 12胸椎, 第5腰椎, 臀部, 内果部を磁気刺激して皮質性SEPを記録した.正常者ではP2, N2の皮質成分を明瞭にみとめた.胸髄障害例では各部位刺激ともにP2, N2に異常をみとめ, 腰部神経根障害例では胸椎刺激では正常P2, N2であり, 腰椎刺激にてSEPは異常をみとめた.ニューロパチー例では内果部刺激のみに異常をみとめた.本法は非侵襲的に脊椎各部位の刺激が可能である.