抄録
腓骨, 後脛骨神経刺激による脊髄および大脳誘発電位を, 正常小児と成人27名について検討し, 次に腓骨神経刺激にて各種神経疾患患児6名に応用した.正常小児腓骨神経刺激時の誘発波は成人と基本的に類似しているが, 小児の特徴は, 誘発波の出現頻度が明らかに高く, また下部胸椎で“standing potential”が認められたことである.脊髄伝導速度は3~4歳で最大値となった.
小児神経領域での臨床応用として, 下肢刺激による体性感覚誘発電位は病巣の高位診断, 脊髄病変の広がりと病態解明, そして病態進行の把握に有用である.