1990 年 22 巻 1 号 p. 55-60
歳と5歳のセントラルコア病姉弟の骨格筋CTおよび超音波断層を施行し, 以下の結果を得た.
1) 第3腰椎, 大腿中央, 下腿最大周径の各スライスに著明な筋肉の低吸収域変化を認めた.
2) 変化は腰椎, 大腿が下腿より強く, 特に傍脊柱筋, 広筋, 縫工筋, 薄筋に強い傾向があった. 下腿筋は全体によく保たれていたが, ひらめ筋に最も変化を認めた.
3) 大腿部超音波画像では, CT上よく保たれてみえた大腿直筋を含め, 全般的に筋エコーが増強し, 筋膜・骨像の不鮮明化が認められていた.