脳と発達
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急性ウイルス性脳炎における脳梗塞: MRIと病理組織像
古賀 まゆみ林 隆篠原 照男高嶋 幸男
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キーワード: 急性脳炎, 脳梗塞, MRI
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1991 年 23 巻 5 号 p. 497-501

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抄録
10歳の女児.痙攣, 意識障害, 発熱で発症し, 第16病日, 右半身の弛緩性麻痺が出現, 呼吸状態悪化, 腎不全を併発し, 1カ月半の経過で死亡した.片麻痺発症前のMRIで, 左頭頂, 後頭部にT-2高信号域を認め, 痙攣発作後の片麻痺発症時には, T-2高信号域は拡大していた.剖検でウイルス性脳炎の所見に加えて, 同部を中心とした脳梗塞と考えられる古い虚血性病変を認めた.
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© 日本小児小児神経学会
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