脳と発達
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急性リンパ性白血病の治療終了後8年を経過して発症した亜急性硬化性全脳炎の1例
福家 浩大府 正治友田 靖子丹生 恵子一木 貞徳満留 昭久
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1992 年 24 巻 1 号 p. 60-64

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抄録
亜急性硬化性全脳炎 (SSPE) は麻疹ウイルスの持続感染により起こる予後不良の進行性変性疾患である.今回, 急性リンパ性白血病 (ALL) の治療終了後8年を経過して非定型欠神発作で発症したSSPEを経験した.本例は, immune suppressive measles encephalopathyとSSPEとの発症のメカニズムを考える上で興味ある症例と思われた.また非定型欠神発作で発症したSSPEは, 自験例も含めて5例と極めて稀であった.
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© 日本小児小児神経学会
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