脳と発達
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若年発症の急性散在性脳脊髄炎の1例とその画像診断
今村 重孝坂井 多恵子
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1993 年 25 巻 2 号 p. 163-168

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抄録

急性散在性脳脊髄炎の1歳2カ月の女児の1例を経験した.上気道炎症状に続いて運動障害, 知的低下が発現した.ステロイド投与により症状の改善がみられたが, ステロイド減量中の9週後に髄膜刺激症状を伴って神経, 精神症状が再燃した.再度のステロイド投与と理学療法により, 1年6カ月後には, 知的には全く正常で, 左下肢の筋力低下による軽度の跛行が残っているだけの良好な回復を示した.画像診断で両側の大脳白質およびその周辺に広範な対称性病変が見られたこと, 2歳以前の発症 (本邦最年少) であったことが注目される.

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© 日本小児小児神経学会
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