脳と発達
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年長Down症候群26例の頭部単純CT所見について
新井 幸男吉原 幸子飯沼 和三
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1995 年 27 巻 1 号 p. 17-22

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抄録

Down症候群26例 (男10名, 女16名.14歳から47歳, 平均28歳) の頭部単純CT画像を計測分析した.その結果, Sylvius溝比の大きい症例が年長者に多く, 頭蓋内石灰化が高頻度 (85%) にみられた.巨大槽も多く認められた (23%).頭蓋内石灰化およびSylvius溝比の高値は早老化の指標として検討する価値がある所見と解釈された.巨大槽は小脳低形成および低緊張との関連で今後検討すべき課題と思われた.

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© 日本小児小児神経学会
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