1995 年 27 巻 1 号 p. 29-34
難治性の痙攣重積後に予後不良な転帰をとったSotos症候群の2例を経験した.ともに発熱から24時間以上経過した後に痙攣で発症した.痙攣は治療に抵抗し, 遷延し難治であった.髄液異常や頭蓋内出血など痙攣の誘因となる異常所見は認められなかった.2例中の1例は死亡し, 1例は植物状態となった.
Sotos症候群に脳波異常や痙攣が一部の症例に合併することは報告されているが, 一般には軽症のことが多い.稀ではあるが痙攣重積を来し不幸な転帰をとる可能性もあると考え, 報告した.