脳と発達
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中枢神経系構築解析を目的とした螢光標識cholera toxin B subunitと免疫染色併用による二重標識法
田中 肇高橋 悟徳光 亜矢宮本 晶恵沖 潤一長 和彦
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1995 年 27 巻 3 号 p. 253-254

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抄録

Cholera toxin Bsubunit (CTb) は, 標識性の高いneurotracerとして近年注目されてきた. 我々は脊髄運動細胞に対するtyrosine hydroxylase (TH) 含有神経線維の投射様式を解析する目的において, 螢光標識CTbを免疫組織化学法 (螢光抗体法) との併用による二重標識に用いることができるかどうかを検討した, CTbは運動細胞の細胞体の辺縁や樹状突起を明瞭に標識し, THに対する免疫組織化学法の手技を加えることによってもその標識性を保ち得た. 螢光標識CTbば比較的安価で人手が容易である上, 高い標識性が求められるような解析にも対応できることが確認でき, 今後発達神経学における詳細な形態学的解析への応用が可能である.

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© 日本小児小児神経学会
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