1996 年 28 巻 3 号 p. 202-205
長期の入院・入所を必要とする慢性神経疾患をもつ子にとっては, そこは医療の場であるとともに生活の場でもある.生活というのは家庭的な場でありたいが, それは,(1) 少人数で,(2) 潤いがあり,(3) 生活機能がある場といえる.医療と生活は建物面 (ハード面) でもスタッフと取り組みの内容 (ソフト面) でも必要である.
施設で長期にわたり, 慢性疾患の療養をしている人にとって,(1) 快適な身体状態,(2) 信頼ある人間関係,(3) 希望があることがquality of life (QOL) のうえからも必要であろう.