脳と発達
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脳血管発作を繰り返した先天性プラスミノーゲン異常症の1例
加藤 徹早川 文雄奥村 彰久久野 邦義渡辺 一功
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1999 年 31 巻 6 号 p. 531-534

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抄録

症例は9歳時に突然左上肢にジストニア様異常運動が出現し, 頭部MRIにて右視床と右尾状核頭部に小梗塞巣を認めた. 10歳時には頭痛, めまい, 複視, 歩行時のふらつきを症状とする一過性脳虚血発作を認めた.白血球を用いたDNA解析の結果からヘテロの先天性プラスミノーゲン異常症と診断した. 反復する脳血管発作の原因として先天性プラスミノーゲン異常症の関与が疑われた.

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© 日本小児小児神経学会
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