脳と発達
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熱性痙攣既往児に対するジフテリア・百日咳・破傷風混合ワクチン (DPT) I期初回と麻疹ワクチン接種後の痙攣再発について; 高松市でのアンケート調査
三宅 進藤田 都遠藤 千恵田岡 伸朗葛原 誠人
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2001 年 33 巻 4 号 p. 336-341

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抄録

1995年4月1日-1997年12月31日に高松市でジフテリア・百日咳・破傷風混合ワクチン (DPT) I期初回または麻疹ワクチンを接種された痙攣既往児の診断, 副反応につきアンケート調査した.対象はDPT300例, 麻疹339例で, そのうちDPT175例, 麻疹180例は痙攣接種間隔1年以上の熱性痙攣で, 接種後熱性痙攣はDPT2例 (1.1%), 麻疹3例 (1.7%) にみられた.これは1996年4月1日-1997年9月30日の予防接種後健康状況調査集計報告書のDPT I期初回0.4%, 麻疹ワクチン0.3%に比べ多く, 特に麻疹は有意 (P<0.05) に多かった.熱性痙攣既往児に麻疹ワクチンは充分注意して接種される必要があると思われた.

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© 日本小児小児神経学会
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