脳と発達
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Fluid attenuated inversion recovery法によるMRIが診断に有用であったインフルエンザワクチン後の急性散在性脳脊髄炎の1男児例
伊予田 邦昭満田 直美小川 和則岡崎 富男
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2004 年 36 巻 5 号 p. 401-406

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抄録

症例は6歳8カ月の男児.インフルエンザワクチン接種後16日目頃から, 一過性発熱, 頭痛などに引き続き, 歩行失調, 四肢筋力低下を来し入院した.髄液検査では髄膜炎および脱髄抗体を認め, fluid attenuated inversion recovery法によるMRIで脳白質に散在性高信号域を確認した.急性散在性脳脊髄炎と診断, ステロイドパルス療法により, 比較的すみやかに後遺症なく神経症状は軽快し, 単相性で予後は良好と考えられた.

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© 日本小児小児神経学会
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