脳と発達
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True FISP撮像法と呼吸同期撮像法併用による気管と腕頭動脈の位置関係の同定
重症心身障害児 (者) における気管腕頭動脈瘻の予防対策として
富士川 善直佐藤 典子須貝 研司遠藤 雄策松藤 博紀大見 剛本澤 志方佐々木 征行
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2008 年 40 巻 1 号 p. 5-9

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抄録

気管腕頭動脈瘻は気管カニューレ留置時のよく知られた重篤な合併症である.気管と腕頭動脈の位置関係は定期的に評価しておくべきだが, 重症心身障害児 (者) (重症児 (者)) では, 造影CTも通常のMRIも体動の影響を受けやすく撮像時間が長いため施行困難であった.大島分類1の重症児 (者) 5例に対しtrue fast imaging of steadystateprecession (trueFISP) 撮像法と呼吸同期撮像法を併用したMRIを施行して, 鎮静処置や造影剤の必要なく気管と腕頭動脈の位置関係が良好にかつ安全に同定できた.1例で腕頭動脈による気管圧排が, 3例で気管と腕頭動脈が近接していることが示された.本法は, 指示に従うことが困難で鎮静も容易でない重症児 (者) に対して気管と腕頭動脈の位置関係の同定に有用であった.

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© 日本小児小児神経学会
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