帯広大谷短期大学紀要
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生活科の指導内容・方法が示す保幼小連携のモデル
伊勢 正明
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2016 年 53 巻 p. 67-76

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抄録
本稿の主な目的は、これまで筆者が取り組んできた特別支援教育における「保幼小連携」の検討作業で明確化された課題である"「生活科」の理解"を保育内容との対比を通じて深めることである。検討資料として、主に、小学校学習指導要領及び小学校学習指導要領解説生活編を用いた。その結果、生活科の授業運営のためには、日頃から小学校教諭が小学校周辺地域の状況を把握しておくことや周辺地域に住まう生活者や専門職者との連携を平時から構築しておく必要性が指摘された。ただし、その連携体制自体を教諭個人だけで構築するのは負担や困難が大きいとして、結論としては、教諭個人が地域と関係性を構築するとともに「相談部(仮称)」を校務分掌上に位置付けて教諭個人が構築する連携活動を支援・支持する組織を作ることを保幼小連携モデルとして提案した。
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© 2016 帯広大谷短期大学
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