帯広大谷短期大学紀要
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論文
保育者養成校学生における運動遊びへの意識調査
領域指導法(健康)の指導法開発に向けた一考察
石井 由依
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2022 年 59 巻 p. 23-34

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抄録
本研究は、保育者養成校学生を対象として、運動遊びへの意識変化ならびに対象講義による運動面・生活面への影響を明らかにし、領域指導法(健康)における新たな指導方法の開発の一材とすることを目的とした。対象学生に対して、①質問紙調査(運動好嫌感および運動時間量、運動歴、講義による運動遊びへの意識変化)、②ワークショップ(運動遊びへの意識)を実施した。①質問紙調査の結果では、運動を好意的に捉えている学生ほど、現在までに渡り運動やスポーツに取り組んできたことが明らかとなった。さらに、運動歴を年代別にみると、運動の好嫌度に関わらず運動やスポーツに取り組む時期として小学校時代が最も多いことが明らかとなった。②ワークショップ結果では、対象学生の多くは運動遊びに困難さや否定的なイメージを抱いていることが示唆された。背景として「運動遊びに対する知識や経験の不足」が考えられる。授業後の質問紙調査では、運動遊びを肯定的に捉える学生が増加し、指導法開発の一助として有効な手立てとなった。
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© 2022 帯広大谷短期大学
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