抄録
本研究では、幼稚園における散歩活動で使用する散歩マップの作成を行い、保育者と幼児からの意見を参考に保育教材の開発を目的とした。散歩コースを時間・距離別に3コース作成して、幼児が自然を楽しみながら歩くことができるように検討した。作成した散歩マップをO幼稚園の園内に掲示して、3か月後に保育者13名を対象にアンケート調査を行った。散歩マップを利用した保育者は23%であった。掲示した時期が行事の多い時期と重なったり、行きたい公園が地図にないために使いにくいとの意見があった。保育者が目的やねらいをもって行う散歩活動を通じて、子どもがたくさんの気づきや創造的な活動に発展する散歩にできるようなコース作りと教材作成が必要と考えられる。園の子どもたちの身体活動量に合わせたコースの選定、散歩マップを利用した安全教育の検討、幼児の興味関心が引き出されるようなコース作りと地図を作成することにより、より保育現場で活用できる教材になることが示唆された。