2022 年 3 巻 1 号 p. 1-8
【目的】診療放射線技師(RTs)における作業関連性筋骨格系障害(WMSDs)の実態調査を目的とした。【方法】公益社団法人岡山県診療放射線技師会全会員735名に対し,郵送方式あるいはインターネットによるアンケート調査を実施した。調査期間は2021年2~4月の間で,調査項目は,基本属性,過去1年間のWMSDsの有無,業務状況,業務実施前・中・後の体操実施状況,ワークライフバランスの満足度,社会心理的質問(WOAQ)とした。WMSDsの有無により2群に分類し,各調査項目を検討した。【結果】アンケートは123名から回答を得た(回答率:16.7%)。WMSDs を有する者は67 名で,腰部41 名が最も多かった。WMSDs の有無による有意差がBMI,放射線防護衣の一日の平均装着時間,WOAQ の総得点にあり,WMSDs の有無との関連が性別,ワークライフバランスの満足度,業務後の体操実施状況にあった。【結論】RTs の身体的要因,社会心理的要因を考慮し,腰痛予防を含めた対策の必要性が示唆された。