理学療法おかやま
Online ISSN : 2759-2111
Print ISSN : 0919-9829
研究論文
診療参加型臨床実習に対する学生の意識・考え方の調査
児玉 慎吾 藤田 大介吉田 耕治杉 優子佐藤 宏樹篠永 篤志中野 直美明尾 高幸岡田 有司花山 耕三
著者情報
ジャーナル フリー

2022 年 3 巻 1 号 p. 9-15

詳細
抄録

【目的】学生が学習しやすい診療参加型臨床実習の教育体制・教育計画・教育者(Clinical Educator:以下CE)の関わり方を明らかにするために,診療参加型臨床実習に対する学生の意識・考え方を調査した。【方法】対象は,2019年に川崎医科大学附属病院で臨床実習を受けた川崎医療福祉大学の4年次学生6名とした。臨床実習の教育体制は,多様な疾患領域の理学療法教育を目標とし,学生1名に対してCEが4~5名で構成される学生教育グループを構成した。実習終了後,1.教育体制・教育計画 2.CEの学生への関わり方について,質問紙調査を行った。【結果】多様な疾患領域を経験できる教育体制は,学生の満足度が高かった。CE1名の継続した教育期間は,2週間の期間が適切と学生が考えていた。【結論】学生が学習しやすい診療参加型臨床実習を行う上で,多様な疾患領域が経験できる教育体制,CE1名が最低2週間は継続して教育を行う教育計画,学生の学習を継続的に支援するCEの学生への関わり方は,重要である。

著者関連情報
© 2022 一般社団法人 岡山県理学療法士会
前の記事 次の記事
feedback
Top