【目的】おかやまマラソンにおける過去4年間の救護活動内容を分析し,救護体制の再考や理学療法士に必要なスキルを考察することを目的とした。【方法】4大会の参加者60,003人を対象とした。4大会すべての救護活動について,所定の救護記録用紙の記録をもとに,救護件数,救急搬送例の救護時刻と救護地点,救護所利用者の主訴や症状などについて分析した。【結果】3件の心停止が発生したこと,救急搬送例の88.4%がレース後半に,92.8%が4時間を超えるゴールタイムペースで走った場合に発生したこと,救護所では運動器の痛みを主訴とする利用者が最も多かったことが明らかとなった。【結論】本結果は,人員の配置場所などの救護体制や救護所で活動するPTに必要なスキルについて検討する一助となったことが示唆された。
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