抄録
急性咽頭・扁桃炎は日常的に遭遇する上気道感染症で, 診断と治療においては重症度評価を正しく行い適切な抗菌薬を選択する必要がある。症状3項目 (日常生活の困難度, 咽頭痛・嚥下痛, 発熱) と局所所見3項目 (咽頭粘膜の発赤・腫脹, 扁桃の発赤・腫脹, 扁桃の膿栓) をスコア化し重症度分類, 臨床経過を定量的に評価できるスコアリングシステムを用い, 2008年7月~2009年10月に成人急性咽頭・扁桃炎の治療実態調査を行った。対象176例における主要検出菌の分離頻度は, 溶血性連鎖球菌12.5% (22株), インフルエンザ菌5.7% (10株), 肺炎球菌2.3% (4株) で, インフルエンザ菌10株中8株は薬剤耐性株であった。ガレノキサシン400mg/dayが投与された106例における臨床効果は, 著効94.3% (100/106例), 有効5.7% (6/106例) であった。スコア判定と主治医判定はほぼ一致しスコアリングシステムの有用性が確認できた。