耳鼻咽喉科展望
Online ISSN : 1883-6429
Print ISSN : 0386-9687
ISSN-L : 0386-9687
NY-198耳用液の臨床的研究
坂本 裕紀太 康一小形 章山本 美奈子
著者情報
ジャーナル フリー

1991 年 34 巻 Supplement4 号 p. 349-356

詳細
抄録
ニューキノロン剤の1つであるNY-198 (Lomefloxacin) の0.3%耳用液の化膿性中耳炎芝よび外耳炎23例に対する臨床評価を行い, 以下の結果を得た。
1. 臨床効果は, 有効以上の有効率で100%であった。
2. S.aureusおよびP. aeruginosaに対する有効率は, いずれも100%であった。
3. 細菌学的効果は, 消失率で87.0%であった。
4. 副作用は, 全症例において全く認められなかった。
5. 以上の結果より, NY-198耳用液は化膿性中耳炎および外耳炎に対する局所療法剤として極めて有用な薬剤であると考えられる。
著者関連情報
© 耳鼻咽喉科展望会
前の記事
feedback
Top