1992 年 35 巻 Supplement5 号 p. 423-435
新しい中枢筋弛緩剤チザニジンを, 肩凝りを訴えていたメニエール病患者34名と11名の末梢前庭神経障害患者に投与し, 肩凝りに対する効果を検討した。その結果, 最終全般改善度で, 著明改善例, 中等度改善例の合計が, メニエール病患者で67.6%, 末梢前庭障害患者では45.5%であった。有用度についても, 同様な結果が得られた。以上の結果から, チザニジンはメニエール病患者の肩凝りに対して特に有効であり, 更にめまいを訴える末梢前庭障害患者の肩凝りに対しても有効であることが実証された。