耳鼻咽喉科展望
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上咽頭に原発した髄外性形質細胞腫の1症例
脇坂 尚宏長山 郁生古川 仭佐藤 達宏嘉藤 秀章井本 浩二
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1997 年 40 巻 2 号 p. 200-204

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抄録
上咽頭に原発したIgG-λ型孤立性髄外性形質細胞腫の1症例を経験した。摘出のみを施行後, ほぼ2年半が経過しているが再発していない。
本例を含む本邦症例123例について文献的検索を行った。髄外性形質細胞腫は, 初回治療が重要であり, 摘出, 放射線療法, 化学療法の内, 少なくとも二者の併用が好ましい。治療後は長期にわたる全身的な経過観察が必要である。
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