耳鼻咽喉科展望
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聴覚現象を指標にしたフィッティングの手順と手法 (第2部)
丹羽 一成
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2002 年 45 巻 4 号 p. 306-312

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抄録
第1部は初体験効果即 (=) フィットであり, フィットは即座に得られるとした。第2部ではフィットの幅を証明し, 初体験効果, フィットの幅, 補聴器は始めからフィットするように造られていることを軸にして聴覚現象のフィッティングの手法をまとめた。耳掛形の高品位補聴器は聴覚現象のフィッティングの説明に楽で, 手法をてばやく教え, フィットの幅や第3部で述べる補聴器装着時の補聴効果の測定を可能にした。補聴器は始めからフィットするように造られているという事実に基づき, 聴覚現象のフィッティングは第1部の基礎的事項と共に語音聴力検査, フィットの幅の発見, 音声と言葉によるフィットの定義, 聴診具等によって成り立つaudiometryであるとした。
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