抄録
プロピオン酸フルチカゾン点鼻液の使用成績調査を473施設から3,734症例収集し実施した。副作用発現率は0.7% (23/3,208例) であったが, 重篤なものは1例も認められなかった。最も頻度の高い副作用は呼吸器障害であり, いずれも上気道症状であった (19/3,208例) 。主治医の主観により判定した有効率はアレルギー性鼻炎患者では96.5% (2,915/3,020例), 血管運動性鼻炎患者では97.5% (118/121例) であった。小児, 高齢者, 妊産婦, 腎障害を有する患者, 肝障害を有する患者について安全性および有効性を検討した結果, 他の患者群とほぼ同様の結果であった。以上の結果より, アレルギー性鼻炎および血管運動性鼻炎患者に対する本剤の高い忍容性と良好な治療効果が示された。