耳鼻咽喉科展望
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両側耳下腺と一側顎下腺に多発したWarthin腫瘍の1症例
星野 朝文待木 健司
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2003 年 46 巻 1 号 p. 45-50

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抄録

今回我々は両側耳下腺と一側顎下腺に多発したWarthim腫瘍の稀な1症例を経験した。
症例は64歳男性で, 耳下部腫脹を主訴に当科を受診し, 超音波検査, MRIにて両側耳下腺と右顎下腺にそれぞれ腫瘍性病変を認めた。手術にて摘出したところ, それぞれWarthin腫瘍と診断され, 特に右顎下部に発生した腫瘍は正常腺組織が周囲に見られたため, 顎下腺由来の腫瘍と診断した。
Warthin腫瘍は多中心性に多発することが知られるが, 耳下腺と顎下腺の両者に同時発生することは稀である。Warthin腫瘍の多発性について若干の文献的考察を加えて報告する。

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