Otology Japan
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原著論文
顔面神経麻痺を契機に発見された松果体乳頭状腫瘍の一例
鍋倉 隆梶原 啓
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2017 年 27 巻 3 号 p. 193-198

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抄録

発症時期が曖昧である顔面神経麻痺に対して、Bell麻痺に準じてステロイドを投与した。麻痺スコアに変化はなかったが、ENoG値は大きく改善した。しかし、その2週間後にENoG値は再び悪化した。早急に撮影したMRIにて松果体腫瘍による髄膜播種を疑い、神経内視鏡にて生検を行い松果体乳頭状腫瘍と確定診断に至った。顔面神経麻痺の原因を探っていく上で、詳細な病歴聴取は大事であり、少しでも違和感を感じる点があれば、早急に検査を進めていくことが大事であると考える。

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© 2017 日本耳科学会
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