応用物理
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Print ISSN : 0369-8009
最近の展望
磁性ナノ粒子をマーカーにしたSQUID免疫検査システム
円福 敬二
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2004 年 73 巻 1 号 p. 28

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抄録

免疫検査とは,病原菌やがん細胞などのバイオ物質を検出する際に用いられる基本的な測定法である.従来の光学的手法を用いた免疫検査とは異なる新しい検査法として,磁気マーカーとSQUID磁気センサーを用いた磁気的な免疫検査システムが最近注目されている.これまでの研究により,本システムは従来の光学的方法に比べて10倍以上高感度に免疫反応の検出が可能であることが示されている.本システムの改良により,従来に比べて100倍以上の高感度性が期待されており,これが実現されればバイオ免疫検査分野における画期的な装置となる.

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© 2004 公益社団法人応用物理学会
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