2004 年 73 巻 6 号 p. 754-758
蛍光X線イメージングは,元素の空間分布を画像として得る技術である.シンクロトロン放射光微小ビームを用いた高空間分解能の走査型イメージングはすでに先端的な科学ツールとして,物質・材料科学,環境科学,ライフサイエンスなど,広範な分野で活用されている.最近,走査を必要とせず,ワンショットで撮像できる投影型(非走査型)の技法が注目を集めるようになった.この技術には,高画素数の画像を高速に取得できる利点がある.長らく静止画が当たり前のように考えられていた元素マッピングにおいて,いまや動画が実現されているほか,さまざまな高付加価値の高速イメージングが登場している.本稿では,最近の進歩について述べる.