独立行政法人 文化財研究所 東京文化財研究所保存科学部
2005 年 74 巻 10 号 p. 1365-1369
(EndNote、Reference Manager、ProCite、RefWorksとの互換性あり)
(BibDesk、LaTeXとの互換性あり)
高松塚古墳やキトラ古墳の保存に関するニュースがマスコミに大きく取り上げられているが,さまざまな文化財の材質や彩色の調査がどのように行われているのかは,あまりよく知られていない.近年,可搬型の調査機器がいくつか開発され,歴史的・美術史的な新発見も次々と得られている.本報では,国宝の絵画3点―源氏物語絵巻,紅白梅図,高松塚古墳壁画―を対象に,近年開発されたポータブル蛍光X線分析装置を用いて行った材質調査の結果を報告する.
すでにアカウントをお持ちの場合 サインインはこちら