応用物理
Online ISSN : 2188-2290
Print ISSN : 0369-8009
解説
フォトニック結晶と負の屈折
- 特異な分散が導くもの -
納富 雅也
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2005 年 74 巻 2 号 p. 173-179

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抄録

近年,負の屈折という現象がいろいろな分野で興味をもたれている.本稿では,フォトニック結晶を中心にどのような機構,条件で負の屈折が実現し,どのような現象が実現されるのか解説する.また左手系メタマテリアルにおける負の屈折,鋭い共鳴線付近の負群速度領域とフォトニック結晶の負の屈折との比較を行う.いずれの場合においても負の屈折は,フォーカシング効果,真空中の光速 c より速い光などこれまでの常識を裏切る風変わりな光伝搬現象を導く.しかし,そのいずれもこれまでの物理法則を破るものではなく,従来直接調べることが困難であった強い分散をもつ媒質中の伝搬の物理の面白さが顔を出してきているのだと思われる.

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© 2005 公益社団法人応用物理学会
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