2005 年 74 巻 2 号 p. 186-191
二次元フォトニック結晶(2DPC)による極微小・超高速SMZ(対称マッハ・ツェンダー)型全光スイッチ(PC -SMZ)の研究成果を通じて,実用化に向けた2DPC導波路素子の構造制御技術を,ナノ加工および機能設計の両面から論ずる.ナノ加工面ではサイズ揺らぎと優れた透過特性の関係を述べる.機能設計面では分波/合波器を取り上げ,方向性結合器の重要性を述べる.最後に能動光素子への応用例として量子ドットを非線形媒質としたPC-SMZの超高速光スイッチ動作の実験例を紹介し,今後の展望を述べる.