2005 年 74 巻 4 号 p. 446-452
医療現場では,X線,超音波,PETとMRIを用いた画像による4種類の診断法がある.さらに新たな技術開発が行われ,画像診断能は日々に高くなっている.最近,われわれは患部からの屈折X線のみをとらえ,他のX線を抑える“X線暗視野法(dark-field imaging : DFI)”を着想した.この原理の実証を行っている.関節,乳がん標本などに適用され,今まで不可視であった構造がよく見える.空間解像度は10μm〜数μm程度ある.視野は90mm角が用意され,臨床応用をゴールとして実用化に向かっている.この現状を報告する.